アタリ社はゲーミング部門を展開する一方で、クリプトカレンシーを伴う新規ベンチャー事業を追求する。新クリプトカレンシーAtari Tokenの管理と同時に、ブロックチェーンの新しい機会、NFT、およびオンラインワールド(アタリ社のクリプトカジノ、および関連ベンチャー事業を指していると思われる)の研究を行う。
アタリ社はゲーミング部門を展開する一方で、クリプトカレンシーを伴う新規ベンチャー事業を追求する。新クリプトカレンシーAtari Tokenの管理と同時に、ブロックチェーンの新しい機会、NFT、およびオンラインワールド(アタリ社のクリプトカジノ、および関連ベンチャー事業を指していると思われる)の研究を行う。
同社は、今もゲーミング部門を展開する一方で、クリプトカレンシーを伴う新規ベンチャー事業を追求する。
アタリ社は間違いなく、ゲーミング業界において最も象徴的なブランドだが、ブロックチェーンではどうなのか?このイメージに眉をひそめる者もあるかもしれないが、これはアタリ社の新規ブロックチェーン部門が全力で推進するプロジェクトである。
アタリ社、ゲーミングとブロックチェーンの二部門に分裂
独自のクリプトカジノに乗り出すというニュースに続いて、アタリ社は、同社が二部門に分裂するという発表を行った。一方はゲーミングに集中し、他方は現CEOフレデリック・シェネの統率により、ブロックチェーンおよびクリプトを監視する。
プレスリリースの中で同社は、アタリ社ゲーミング部門はゲーム、Aatari VCS、および使用許諾を運営すると述べた。幸いなことに、このニュースは、近日発売予定のコンピューターコンソールAtari VCSには影響しない。
アタリ社ブロックチェーン部門は(ご想像のとおり)新クリプトカレンシーAtari Tokenの管理と同時に、ブロックチェーンの新しい機会、NFT、およびオンラインワールド(アタリ社のクリプトカジノ、および関連ベンチャー事業を指していると思われる)の研究を行う。
アタリ社の構造に対するこれらの変更は即時発効した。
アタリのブロックチェーン部門とは?
アタリ社ブロックチェーン部門は前述のとおり、アタリ社が所有または取引する、広範囲に及ぶクリプト関連資産に着目する。
アタリ社独自のクリプトカレンシーといえば、Atari Token(ATRI)が2018年に立ち上げられている。Atari Tokenは、その後2020年11月に購入が可能となり、購入者は希望により同通貨で投資を行うことができるようになった。
ビットコインと同様、Atari Tokenは現金に換えることができ、またこれを使用して、アタリカジノでギャンブル用クレジットを購入することもできる(ATRIでの賞金は、その後現金に交換できる)。同社はまた、Atari Tokenを、新規VCSエコシステムにおいてゲームやサービスの支払にも使用できるようにしたいとしている。
プレスリリースは次のように述べている:
Atari Tokenの始動により、本部門の主な目標は、さらなる使用事例およびアタリエコシステムへの統合(VCS、オープンシー.io、サンドボックス、またはブロックチェーンのアタリゲーム、およびディセントラランドといった第三者ゲームまたはアプリケーションにおけるデジタル商品への支払)を通じた、Atari Tokenの継続発展となる。わが社はまた、ブロックチェーンゲーミング、NFT、およびブロックチェーンを基盤としたオンラインワールドへの機会を継続的に評価してゆく。
よって、アタリ社の提供するクリプトについては大いに期待できそうなのだが、ゲームについてはどうなのだろう?
アタリのゲーミング部門とは?
ここまで、アタリ社ブロックチェーン部門が何をするのか、また同社ゲーミング部門とどうオーバーラップするのかを見てきたが、それでは、ゲーミング部門は何を管理するのだろう?
アタリ社ゲーミング部門の役割は、三つの異なる領域に分かれる。つまり、ゲーミング、使用許諾、およびVCSである。ふたつは表面上リンクしているが、アタリ社はこれらを別個のエンティティとして扱おうとしている。ゲーミングに関して、アタリ社はこう述べている:
わが社は、 大成功した基本料金無料のモバイルゲームを継続的に運営、開発してゆく。加えて、古典的なアタリの知的財産を現代に向けて復興させることを重視しつつ、新規開拓分野をコンソールおよびPCにシフトさせてゆく。これらの新しいリリースでは、古典の特徴である瞬間的趣向性を共有し、同時に意味のあるシングルプレイヤーキャンペーン、カウチコープ/マルチプレイヤー、およびオンラインプレイを紹介してゆく。
つまり、アタリ社ゲーミング部門の「ゲーミング」ロードマップには、同社の古典的資産をペンキで塗装し、現代に蘇らせることが含まれているようである。その役割のうちのVCS要素については、アタリ社はこう話す:
意味のある第三者コンテンツおよび独占的な第三者コンテンツを通じて、Atari VCSの支援を継続する。また、制作者にアタリの古典的なゲームを自分で設計する能力を与えるツールをリリース(Atari 2600より開始)し、創造性支援の努力を行う。制作の簡素化を最終目標とし、この現代で、レトロなゲーミングコンテンツを共有し、プレイする。
VCSを所有する者は、古典的なアタリゲームをプレイできるだけでなく、自ら制作もできるようである。これは、Atari VCSのCOOマイケル・アーツ氏が言うように、「メーカー、ハッカー、および修理屋」用デバイスであるVCSの明らかな機能に加え、まさにその使用目的にも関わるものである。
最後に、アタリ社ゲーミング部門は使用許諾も扱う。アタリ社はこう説明する:
アタリおよびその古典的ゲームカタログは、今後も、世界でも最もよく知られるブランドのひとつであり続ける。アタリ社は、ゲーム分野および非ゲーム関連分野(ホテルおよびカジノを含む)の両方で、その著名性を継続的に利用してゆく。つい最近も、NFTにおけるアタリ関連ブランドの使用許諾で、大成功を収めたところだ。
これでわかる通り、ブロックチェーンとゲーミングのふたつの武器を持ちながら、特定の状況ではこのふたつをクロスオーバーさせるという意図があることは明白である。
アタリの大胆な一手
アタリ社にとって、これは大胆な一手である。しかし、同ブランドは数多くの遅延の嵐、特に近日に迫ったVCSコンソールの発売、およびCOVID-19の世界的流行によるサプライチェーンの不確実性の図式化を乗り切ってきた。
それを考慮すれば、アタリ社の絡み合った進路が次に示すものを目の当たりにできることは、非常に喜ばしいことである。そのクリプトカジノはかなり話題となったため、VCSコンソールコンピューターもそうなることを祈りたい。