neteller(ネッテラー)は、オンラインカジノ等でも非常に多く利用されていた電子決済サービスです。イギリスで運営されているnetellerは、世界中で使用されており、非常に信頼性の高い決済サービスのひとつでした。日本でも、オンラインカジノの決済方法として利用している方は多数いらっしゃいましたが、突如日本国内でnetellerは利用できなくなりました。
その後、再び日本国内でnetellerは利用できるようになりましたが、令和2年4月21日で資金移動業を廃止すると、netellerから公式に発表がありましたので、今後オンラインカジノでnetellerを利用することはできません。
neteller(ネッテラー)の仕組みと入出金の流れ
netellerは、ドルやユーロ等の外貨で資金を管理する口座です。利用する場合、一度現金をneteller口座にチャージして、そこから支払いや送金を行う流れになります。また、netellerは専用のプリペイドカードが発行できるので、ATMでカードを利用した出金や、買い物での支払いができる等、利便性の高いサービスです。
入金方法
netellerへの入金には、クレジットカードやデビットカード、仮想通貨、そして銀行送金が利用できます。
以下が、主なnetellerへ入金に利用できる方法です。
クレジットカード・デビットカード
- MasterCard
- VISA
- VISA Debit
- VISA Electron
- MasterCard Debit
- Maestro
上記は、netellerへの入金方法として紹介されていますが、厳密にはVISAやMasterCardといったクレジットカードでの入金は難しいのが現状です。なぜなら、資金決済法等の法律により、日本国内から海外への送金は厳しく監視されています。
また、クレジットカードを利用してnetellerへ入金することは、いわゆるクレジットカードの現金化という風に、クレジットカード会社から捉えられかねないからです。そのため、クレジットカードの利用停止や契約の強制解約といったリスクを考えると、netellerへのクレジットカード入金は利用せず、銀行からの送金で対応するのが無難と言えます。
仮想通貨
- ビットコイン
netellerへビットコインを利用して入金する場合は、手続きを行ってから反映されるまでに7日程度の時間がかかるので注意が必要です。また、すでにビットコインを保有している方であれば問題ありませんが、ビットコインはそのものの価値が常に変動しています。場合によっては、購入したビットコインの価値が購入時よりも大幅に下がるというリスクを踏まえて利用しなければなりません。
その他
- Skrill
- Quick Bank Transfer
Skrillは、netellerと同じくイギリスで運営されている電子決済サービスです。Skrill からnetellerへ入金するためには、事前にSkrillの口座に現金を入れておく必要があります。つまり、Skrillの口座開設も行わなければならないため、やや手間がかかることを認識した上で利用しなくてはなりません。
Quick Bank Transferは、銀行送金を利用した入金方法で、即日反映されます。ゆうちょ銀行やジャパンネット銀行を介して利用できる入金方法です。手続きの手間や、入金手続きから反映までのスピードを考えると、もっとも手軽な入金方法となります。
入金の流れとしては、まずnetellerでQuick Bank Transferを選択して、入金額等を入力します。次に、netellerへ入金するためのお金を振り込む銀行情報が表示されます。この時、ゆうちょ銀行かジャパンネット銀行いずれかを選択できますので、好みの方を選択します。
手続きが完了したら、振込先へ現金を入金して完了となります。
なお、Quick Bank Transferは銀行送金となりますので、銀行の営業時間である日本時間の15:00までに手続きが完了すれば比較的すぐに反映されますが、15:00を超えてしまうと翌営業日の反映になります。
出金方法
netellerからの出金方法は銀行口座への送金と、ATMによる引き出しの2種類あります。また、netellerから出金を行う前に、本人確認手続きを完了させなくてはいけません。netellerの本人確認は、運転免許証やパスポート、写真付きの住民基台帳等が利用できます。
銀行送金
netellerの残高を国内銀行へ送金するには、海外送金に対応している銀行を利用する必要があります。さらに、海外送金を利用するため、場合によっては銀行から直接確認の連絡が入る場合もあります。手続きから反映までは、3~10営業日程度の時間がかかることがあります。
ATM
netellerの資金は、セブン銀行等のATMから引き出すことが可能です。セブン銀行以外では、ゆうちょ銀行やMasterCardに対応しているATM等が利用できます。
なお、ATMからneteller の出金を行うには、Net+カードを発行しなくてはなりません。Net+カードの発行は、netellerの出金画面から行えます。出金画面で「Net+カード」を選択します。次に、「Net+プラスチックカードを申し込む」をクリックして、通貨の種別や住所を入力します。最後に「Net+カードを入手」をクリックすれば手続き完了です。
Net+カードの発行手続きを行うと、後日カードが届きます。しかし、Net+カードはそのままでは利用できません。netellerへログインして、カードの利用開始手続きが必要です。
Net+カードの利用手続きは、netellerのメニュー「Net+カード」へ進みます。すると、「カード利用開始手続き」の表示があるのでクリックします。次の画面で、Net+カードの番号と、カード裏面に記載されている3桁のセキュリティコードを入力して、「カード利用開始手続き」をクリックします。
すると、画面上にカードのPINが表示されるので、こちらを控えておきます。これで、Net+カードを利用してATMから資金を引き出すことが可能となります。
neteller(ネッテラー)のメリット
口座開設は無料
netellerの口座開設は無料で行うことができます。年会費等も発生せず、基本的には無料で利用し続けることが可能です。
オンラインカジノ等の資金を一元管理できる
netellerは、多くのオンラインカジノやブックメーカー等の入出金に利用できるため、これらの入出金をすべてneteller経由にすることで、資金管理が容易となります。
入金の反映が早い
netellerからオンラインカジノやブックメーカーへの入金は、手続きから反映までが早いのがメリットです。銀行送金等を利用すると、銀行の営業時間外だと翌営業日となってしまう等のデメリットがありますが、netellerはそうした心配がいりません。
出金の反映が早い
入金の反映が早いメリットがあるnetellerですが、反対にオンラインカジノやブックメーカーからnetellerへの出金反映も早いのがメリットです。
コンビニATMで出金できる
neteller は、Net+カードを作成することで、コンビニATMからの出金が可能となります。一度銀行口座へ資金を移動してから出金するといった手間を省く事が可能です。
neteller(ネッテラー)のデメリット
アカウント登録の手間がかかる
netellerを利用するには、アカウントを作成しなければなりません。また、出金を行う際は、本人確認を実施しなければならないという手間もあります。
手数料がかかる
netellerの入出金には手数料がかかりますので、頻繁に入出金を繰り返すと手数料がかさみます。
netellerの手数料
netellerの入出金には、それぞれ手数料がかかります。以下は、netellerの入出金に関する手数料率です。
利用方法 | 手数料率 |
---|---|
入金 | 2.5% |
銀行振込(出金) | 10ドル |
メンバーワイヤー(出金) | 12.75ドル |
マーチャントサイト(出金) | 無料 |
Skrill(出金) | 3.49% |
送金 | 1.45%以上は0.5ドル |
netellerの注意点
現在はオンラインカジノで利用できない
以前はオンラインカジノの入出金に多く利用されていたnetellerですが、現在は利用できません。また、netellerは資金移動業を廃止すると公式にアナウンスしていますので、今後改めてオンラインカジノの入出金にnetellerが利用できるようになることもありません。
複数アカウントの作成
netellerは、複数アカウントの作成を禁止しています。複数アカウントが発覚すると、口座を凍結されてしまう恐れがあります。
口座管理手数料
netellerは、14カ月以上口座を利用しないと、一か月あたり最大30ドルの手数料がかかってしまいます。手数料の発生を防ぐためには、netellerを利用した入出金や送金等を14カ月以内に行う必要があります。