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ZETA DIVISION、Mastersプレイオフ出場を果たした初の日本人VALORANTチームへ

ZETA DIVISION、Mastersプレイオフ出場を果たした初の日本人VALORANTチームへ

ZETA DIVISIONは、グループステージの最終戦でNinjas in Pyjamasに逆転勝利し、VALORANT Championships Tour 2022 Stage 1 Mastersのプレイオフ進出を果たした。ゲームの短い歴史の中で、日本勢初の快挙となった。

この勝負に臨んだ2チームは、双方が歴史を変えようとしていた。ブラジルおよび日本の代表チームはどちらも、1度のVALORANT国際トーナメントで2戦勝利したことがなかったのだが、このシリーズの勝利チームには、その功績を手に入れる名誉が約束されていたのだ。激戦となった3マップシリーズの勝負は結局オーバータイムへともつれ込み、勝ち目はないと思われる状況に何度も直面しながらも、最終的にZETA DIVISIONがNiPから勝利をもぎ取った。

日本対ブラジル

スプリットでは、ディフェンダーとなったNiPが快調な滑り出しを見せ、最初の4ラウンドを連取して、ZETA DIVISIONを早めのタイムアウトに追い込んだ。その上、シリーズ中終始素晴らしい活躍を見せたAlexandre “xand” Ziziが、すばらしい2Kのショーストッパーで、次のラウンドも勝ち取った。

NiPの5ラウンド連取後、ZETAは巻き返しにより3ラウンドを獲得。この勢いを止めようとしたNiPのWalney “John” Reisが、隠れたポジションでのキーショットをミスして脱落、結局4v2の状況でこのラウンドを逃した。このラウンドでは、Fnatic戦からフォームを維持してきたShota “SugarZ3ro” Watanabeが重要なキルを稼いだ。

このプレイでZETAはこの勝負を5-5の同点にまで持ち込むが、前半戦最終の接戦ラウンドで、NiPが7-5と巻き返す。ZETAのディフェンスによる第1ラウンドでは、Benjamin “bnj” Rabinovichが安全なスポットに慌ててテレポートし、そこで1v1クラッチを決めてキャスターを沸かせたことが、このマップの行方を暗示することとなった。

bnjはその後もまた1v1クラッチを決め、勝負を10-5としたが、そこで流れを変えようとしたZETAが、うまくラウンドを獲得した。しかしそれも結局は無駄になり、NiPが最終的に13-6でこのマップを勝利した。

ZETA DIVISION、「アイスボックス」で応戦

第2マップに出場するZETAは、アイスボックスでDRXに敗れたチームか、それともFnaticを下したチームなのか、知る者はいなかった。後者なら、この勝負をマップ3に持ち込めるはずであった。果たしてZETAに送り込まれたのは、まさしくそのチームだった。

SugarZ3roとYuma “Dep” Hashimotoの両者の大活躍で、最初の2ラウンドはZETAが獲得した。無駄のない作戦で波に乗ったZETAは6ラウンドを連取したが、そこで初めて、1ラウンドを失った。NiPも負けじと数ラウンドを獲得。特に、マップ9では、単独のプレイヤー(この場合は、Gabriel Luiz “bezn1” da Costa)でもポストプラントポジションを獲得できることが証明された。

しかしその強力なプレイをもってしても、NiPはわずか4-8で前半を折り返すこととなった。NiPは数回のクラッチで巻き返しを図ったが、Depがまた4Kを決め1ラウンドを獲得。ラウンド22では、NiPが、わずかミリセカンドの差で3v1に敗れながらディフューズを成功させるなどして、接戦の末勝利した。しかしその後のラウンドで、Koji “Laz” Ushidaによる有効なタップとSugarZ3roのピットにより、第3マップの開催が決定した。

グループステージ最終マップ

すべてが持ち込まれたフラクチャーでは、ピストルラウンドの先取により、NiPが好調な滑り出しを見せた。連勝してきたSugarZ3roは、自分のバッキーでラウンドを獲得するかに見えたが、bnjのモロトフで脱落。これでムードに火がついたZETAは、このマップで初めてのラウンドを獲得した。

NiPはハーフタイムまでリードを続け、前半を7-5で折り返したが、ZETAはこれに食い下がった。例えば、Aサイドでのポストプラントからは、Tomoaki “crow” MaruokaとSugarZ3roが粘り強くプレイし、両ラウンドを獲得している。

別のポストプラントではxandがヴァイパーズピットへのすばらしいダッシュとスプレーを決め、このため、NiPは優位に立ちシリーズを獲得することができた。しかしその後、ZETAは数ラウンドを獲得して調子を取り戻した上、11ラウンド目ではフローレスを記録。Tenta “TENNN” Asaiの4K後、最終マップはオーバータイムに持ち込まれた。

開始後間もなく、xandに対するLazのピックが決まったことでZETAがマッチポイントに持ち込み、Lazのクラッチによるキルで続くラウンドも獲得。ZETAはついに2-1で勝利を手に入れた。この逆転勝利でZETAはプレイオフへの進出を決めた上、それまでVALORANTに出場した日本チームの中では最高のパフォーマンスを見せつけた。

ゲーム終了後、crowは「言葉にできないくらいうれしい」と語った。「勝った瞬間も『本当に勝ったの?』って思うくらいで」。

終了後に行われた日本人キャスターによる日本チームへのインタビューで、彼のパフォーマンスを称賛したインタビュアーに、Lazは涙をこらえることができなかった。

2日間で2回のゲームに勝利したZETA DIVISIONは、続く3日目にG2 Esportsと対戦する。Lazも、そんな挑戦は厳しいとコメントした。

「3日に3戦はベリーハードです。試合の開始時間を少し早めにしてくれると助かるかなと思います」と語っている。

しかしZETA DIVISIONは、Stage 1 Mastersのプレイオフではそんな困難も乗り越えて、堂々した勝負を見せてくれることだろう。

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シバサキアオイ
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